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事例から学ぶ・コンプライアンスと危機管理セミナー

日経ビジネススクール主催の標記のコンプライアンスセミナーに行ってきました。
基本的には企業の総務・法務部門の方向けのセミナーですが、一般参加も可能だったので行ってみました。株式投資をしていると、コンプライアンスに対応する人員・費用負担が重くなっているという話はよく聞きます。ですから投資家としても、企業から見たコンプライアンスとはどんなものなのか興味がありました。
今回の講師は中島経営法律事務所の中島 茂代表でしたが、話も分かりやすく多くの危機管理の現場に立ち会ってきたので、豊富な事例を元に話していただきとても面白かったです。
家政婦は見た的な反社会勢力とのやり取りなど興味深かったですね。

   中島経営法律事務所のホームページ

コンプライアンスといのは法令順守ということだと思っていたんですが、法令順守は最低限で『相手の期待に応える。相手の身になって考え行動する』ことがコンプライアンスというお話になるほどと思いました。
法令順守は当たり前で、それ以上の期待に応えることが大切なんですね。

スーパーの火災を例にして、消防法は守っていたという責任者の発言がマスコミの非難の的になり、結局倒産してしまったとい話がありました。消防法さえ守っていればいい、のではなくて、火災が起きても死傷者が出ないような備えが期待されているんですね。

とはいえマスコミの姿勢にも疑問を感じます。「消防法は守っていた」という発言も前後の文脈は分かりませんし、マスコミから消防法違反なのではないか?と誘導質問のような質問をされればつい上記のような発言をすることはあり得ます。マスコミは社会の敵を仕立て上げ、自分は正義の味方ででもあるように振舞いたがるので、その発言部分だけを取り上げて、あたかも消防法を守っているから問題ない!とでも言った様に記事にすることはよくあることだと思います。

マスコミ以外にも反社会勢力が絡む事件もたくさんあるみたいですね。会社を経営することも大変なんだな~と感じました。
投資先を選ぶ際に、マスコミ対応はしっかりできているのか、反社会勢力との関係を断れるのかなども大切なポイントになりますが、外から見ているだけではなかなか判断しにくいですね。

何か問題が発生した時に、マスコミの取材を受け「ノーコメント」というのは一番いけないという話も面白かったです。ふつう問題は大きくしたくないのでコメントを拒否しがちですが、ノーコメントということは好きに記事にしていいですよ!という風に受け取られてしまうそうです。隠そうとせずに経緯も含めしっかりと説明することが大事なんですね。下手に隠そうとするからマスコミから必要以上に叩かれたり、反社会勢力に付け込まれたりするんですね。

反社会勢力から問題をネタに公開するぞ!と言われても、「どうぞ~」と返せばいいというのも面白いです。弱みを握られても動揺しない度胸が必要なんですね。経営者はなかなか大変です。

会社が直面するコンプライアンスや危機管理の問題は幅広く、確かに対応も大変なんだろうなと感じました。そして今回のセミナーは期待以上に面白く、とても役に立ちました。
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