オセアニア経済セミナー
今日はANZオーストラリア・ニュージーランド銀行主催のオセアニア経済セミナーに行ってきました。
基本的スタンスとしては、資源が豊富なオーストラリア$を狙ってみたいと考えていますが、オセアニアについてのセミナーは少ないのでありがたいですね。
お土産にはコアラのぬいぐるみとクッキー詰め合わせと豪華です
今回は2部構成で、
ANZ銀行から、オセアニア通貨の魅力と外貨預金商品についての紹介
大和投資信託からオセアニアの経済状況と債券運用の魅力ということで杏の実という毎月分配型の投信の紹介がありました。
オーストラリアは日本より格付けが上で、昨日1%の利下げを行ったがそれでも金利が高く、100万AU$(約5700万円)まで政府が保証と投資先として優れていると説明がありました。
預金保険については、海外支店の預金についても通貨を問わず保証ということで、日本の制度と比べると恵まれていますね。
それだけの保証が出来るくらい財政が健全という説明でしたが、それ位しないと預金が逃げてしまうとも言えなくもありません
多面的な見方が必要ですね。
それにしても日本の預金保険は、日本の銀行の国内支店の円預金だけで1000万円までが保護対象ということを考えると、オーストラリアは魅力的ですね。
日本の銀行で外貨預金をしても保護の対象外なので、外貨預金をするならオーストラリアの銀行の日本支店で行うのがリスクも低く魅力的かもしれません。
後半の大和投資信託の説明では、AU$にも反転の兆しが出てきていると説明がありました。昨日1%の利下げを発表したがAU$安にならず通貨が高くなったことを1つの根拠に上げていました。すでに利下げは織り込み済みという考え方ですね。
確かに昨日はAU$高になりましたが、今日は今のところAU$安になっています。

オセアニアの中でも、オーストラリアは他の先進国より一足早い景気対策&金利下げで早期の景気回復が期待でき、AU$にはトレンドが変わる兆しが出てきている。
一方、ニュージーランドはまだ厳しい状況が続く。ただし最大の輸出国はオーストラリアなので、こちらが回復してくればいい影響が出てくるだろうということでした。
AU$の下落トレンドが変わると考える要因として3つ挙げていました。
1.他の先進国より金利が高い(現状3.25%)
2.景気回復が早い
3.資源国である
確かに他の先進国より有利な点はあると思いますが、一方で1の金利については、AU、NZともに年半ばまでに2.25%まで利下げされるというのがマーケットの見方だそうで、まだ利下げは続きます。ここまでの利下げは現在の為替レートに織り込み済みという見方だそうですが、あと1%もの利下げをすでに織り込み済みなんでしょうか?
「織り込み済み」というのは便利なマジックワードなので注意が必要です。
2と3ですが、資源については昨年は売り手の言いなりの高い価格で買わされており、鉄鉱石は2倍、石炭は3倍で購入しています。買い手側としては今年はタダで納入してくれてもいいんじゃないの?という気持ちではないでしょうか。2年間で平均すれば鉄鉱石は07年並み、石炭は07年の1.5倍ですからね!
なので今年はかなり厳しい交渉になると思います。買い手側としては昨年の不信感があるでしょうし、主な需要先が軒並み赤字になっているんですから半端な価格では折り合わないと思いますね。
そうであれば昨年までの景気が良過ぎたのであって、今年・来年前半くらいまではその反動でオーストラリアの景気も厳しいかもしれません。
中長期で見ればオーストラリアはかなり期待できると思いますし、私もAU$に投資しようとチャンスを狙っていますが、当面最安値55円を割り込むことはないという見方はちょっと甘いのではないかな?と思います。
基本的に投信会社はAU$建て債券に投資する投信を買ってもらいたいわけですから、オーストラリアに対するポジティブな話が中心になります。バイアスがかかっている可能性がありますから、その分を割り引いて考えないといけませんね。
マーケットの先行きは誰にも分かりませんが、私はもう少し様子を見ようと思っています。
ただ、100万AU$まで海外支店の預金であっても政府保証があるというのは収穫だし魅力的ですね
とても参考になるセミナーでした。ありがとうございます。
さらにオーストラリアに投資したくなりました♪
基本的スタンスとしては、資源が豊富なオーストラリア$を狙ってみたいと考えていますが、オセアニアについてのセミナーは少ないのでありがたいですね。
お土産にはコアラのぬいぐるみとクッキー詰め合わせと豪華です
今回は2部構成で、
ANZ銀行から、オセアニア通貨の魅力と外貨預金商品についての紹介
大和投資信託からオセアニアの経済状況と債券運用の魅力ということで杏の実という毎月分配型の投信の紹介がありました。
オーストラリアは日本より格付けが上で、昨日1%の利下げを行ったがそれでも金利が高く、100万AU$(約5700万円)まで政府が保証と投資先として優れていると説明がありました。
預金保険については、海外支店の預金についても通貨を問わず保証ということで、日本の制度と比べると恵まれていますね。
それだけの保証が出来るくらい財政が健全という説明でしたが、それ位しないと預金が逃げてしまうとも言えなくもありません

それにしても日本の預金保険は、日本の銀行の国内支店の円預金だけで1000万円までが保護対象ということを考えると、オーストラリアは魅力的ですね。
日本の銀行で外貨預金をしても保護の対象外なので、外貨預金をするならオーストラリアの銀行の日本支店で行うのがリスクも低く魅力的かもしれません。
後半の大和投資信託の説明では、AU$にも反転の兆しが出てきていると説明がありました。昨日1%の利下げを発表したがAU$安にならず通貨が高くなったことを1つの根拠に上げていました。すでに利下げは織り込み済みという考え方ですね。
確かに昨日はAU$高になりましたが、今日は今のところAU$安になっています。

オセアニアの中でも、オーストラリアは他の先進国より一足早い景気対策&金利下げで早期の景気回復が期待でき、AU$にはトレンドが変わる兆しが出てきている。
一方、ニュージーランドはまだ厳しい状況が続く。ただし最大の輸出国はオーストラリアなので、こちらが回復してくればいい影響が出てくるだろうということでした。
AU$の下落トレンドが変わると考える要因として3つ挙げていました。
1.他の先進国より金利が高い(現状3.25%)
2.景気回復が早い
3.資源国である
確かに他の先進国より有利な点はあると思いますが、一方で1の金利については、AU、NZともに年半ばまでに2.25%まで利下げされるというのがマーケットの見方だそうで、まだ利下げは続きます。ここまでの利下げは現在の為替レートに織り込み済みという見方だそうですが、あと1%もの利下げをすでに織り込み済みなんでしょうか?
「織り込み済み」というのは便利なマジックワードなので注意が必要です。
2と3ですが、資源については昨年は売り手の言いなりの高い価格で買わされており、鉄鉱石は2倍、石炭は3倍で購入しています。買い手側としては今年はタダで納入してくれてもいいんじゃないの?という気持ちではないでしょうか。2年間で平均すれば鉄鉱石は07年並み、石炭は07年の1.5倍ですからね!
なので今年はかなり厳しい交渉になると思います。買い手側としては昨年の不信感があるでしょうし、主な需要先が軒並み赤字になっているんですから半端な価格では折り合わないと思いますね。
そうであれば昨年までの景気が良過ぎたのであって、今年・来年前半くらいまではその反動でオーストラリアの景気も厳しいかもしれません。
中長期で見ればオーストラリアはかなり期待できると思いますし、私もAU$に投資しようとチャンスを狙っていますが、当面最安値55円を割り込むことはないという見方はちょっと甘いのではないかな?と思います。
基本的に投信会社はAU$建て債券に投資する投信を買ってもらいたいわけですから、オーストラリアに対するポジティブな話が中心になります。バイアスがかかっている可能性がありますから、その分を割り引いて考えないといけませんね。
マーケットの先行きは誰にも分かりませんが、私はもう少し様子を見ようと思っています。
ただ、100万AU$まで海外支店の預金であっても政府保証があるというのは収穫だし魅力的ですね

とても参考になるセミナーでした。ありがとうございます。
さらにオーストラリアに投資したくなりました♪
